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公益財団法人日本医療機能評価機構
薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業

事例番号100000270101報告年月2022/05
発生日時
発生曜日水曜日
発生時間帯14:00〜15:59
事例の区分
事例の区分疑義照会や処方医への情報提供に関する事例
患者に関する情報
患者の数1人
患者の年齢80歳代
患者の性別女性
来局状況1平素から利用
来局状況2複数の薬局を利用(当薬局が主)
医療関係者に関する情報
発見者職種薬剤師(調製者)
発見者職種職種経験年数6年
事例の内容に関する項目
疑義照会や処方医への情報提供行った
発見場面処方監査
事例の内容相互作用
結果薬剤変更(他成分への変更)
仮に変更前の処方通りに服用した場合の患者への影響患者に健康被害が生じたと推測される
判断した理由薬局で管理している情報(薬剤服用歴)
お薬手帳
疑義照会や処方医への情報提供の手段電話
処方された医薬品

厚労省コード2223001F2013
販売名デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「トーワ」
製造販売業者名東和薬品
変更になった医薬品

厚労省コード5200075D1086
販売名ツムラ小青竜湯エキス顆粒(医療用)
製造販売業者名ツムラ
発生要因知識不足
事例の詳細
感冒症状を伴い主に咳嗽症状が強い患者に内科よりデキストロメトルファン塩酸塩錠15mg(3T分3毎食後)が処方された。患者は精神科より処方されているセルトラリン錠25mg(1T分1)を服用中だった。デキストロメトルファンは中枢のセロトニン濃度を上昇させるためSSRIとの併用によりセロトニン症候群の発現リスクが上昇する可能性があり2剤は併用中の薬剤となっている。医師へ念のため問い合わせを実施、安全性を優先して可能であれば小青竜湯(9g分3毎食前)への変更を依頼、処方提案通りの変更で了承された。
推定される要因
・認知度の低い相互作用の組み合わせの為、処方医が把握していなかった
薬局での取り組み
・処方薬の相互作用について確認の徹底
・併用注意の薬剤であっても併用によるリスクとベネフィットを常に考慮する